俺のイケおじ2

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深「ひかる、、俺の出生の事知ってるよな？」


トンっとカウンターテーブルに置いた缶ビールの
音が響いた。それが合図かの様に花火もいつの
間にか終わっていた。




岩「え？・・・・・生まれて直ぐに孤児院の前に
捨てられてたって・・」




深「そ、段ボールの中にさ布に包まれてご丁寧に
置かれてたって」


缶をコンコンと突きながら目線はずっと下を向いていた。

だから表情が上手く読み取れなかった。




深「始めはさー、ひでぇ親だなって悲観して
過ごしててさ、、でも大人になるに連れて余計に
その母親に腹立って来てさ、一目あって文句言いたく
なって色々自分なりに調べたんだよ・・」




そしたらさ・・・・って呟いて黙り込んだ。




岩「・・・ふっか？」




深「・・捨てたんじゃない、無理矢理孤児院に
預けられてた」




岩「・・え？それって・・」





深「金持ちの愛人だったんだよ、俺の母親。
妊娠した事分かって、産まれた途端面倒くさく
なったんだろ、無理矢理引き離して孤児院に預けられてた」





岩「・・そ・・んな・・」




空になった空き缶を握り締め、グシャっと凹ませた。





深「お前らとつるんでる間にさ、色んな会社の
事教えて貰って調べて、、、これ以上考えるのが
辛くなってさ・・虚しくって・・だから居なくなった」




岩「そんな理由かよ・・？」




深「そん時の俺はそれしか考えれなかったんだよ、」





岩「・・何で俺だけには話してくれなかったんだよ！？
・・俺はふっかが居なくなってからどんだけ・・・・っ！！」





俺の言葉を鎮める様にグイッと引っ張られ胸の中
に納められた。

あの時と同じ匂いがまた記憶を巻き戻す。。









死ぬ思いで告白して、一夜を共にして、






このままずっと一緒に居られるって思ってた
あの時の俺の前から簡単に居なくなってしまった。。

３→←とまどいながら僕たちは。。

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