27「矛盾した感情」 ページ27
変わらない日常なはずだった。
変わったのは私の気持ち。
最初は、弱っていたところを優しくしてくれた渡辺に気を許してしまっただけだとばかり思っていた。
けれど、渡辺を目で追いかけてしまう。
廊下ですれ違う時には、どう声をかけるか緊張してしまう。
渡辺が関わることすべてに胸が高鳴っていく。今までこんなことはなかった。
もう、ただの同期じゃない。
・
渡辺「Aー、ここ」
食堂で席を探していた私に声をかけたのは渡辺。
向かいの席を指さした。
周りには渡辺の近くに座りたいと視線を送る女子がいる。
私は一瞬迷ったけど、それであえて避けるのは良くないと思って声の元へ向かった。
渡辺「お前一回無視しようとしただろ」
「だって、大きな声で呼ばれたんだもん。注目の的になっちゃって恥ずかしくて」
食堂でふたりになるのは久しぶりだった。なぜなら、ちょっとだけ渡辺を避けていたから。
いつも目で追いかけてるくせに、近づきたくない。好きなのにね。
そんな矛盾した感情がいつも襲ってくる。
渡辺「Aはさ、休日何してんの？」
「何その会話。初めて会った人みたいなやつ」
渡辺「いいじゃん、気になっただけ」
確かに渡辺とプライべートの話をしたことはなかったかもしれない。
「生活してるかな」
渡辺「生活ってなんだよ(笑)」
「生活って色々だよ。料理とか洗濯とか、掃除とか」
渡辺「ふーん、料理するんだ」
「まぁ、生きられる程度には」
素気ない会話なのに、渡辺は興味津々だった。
渡辺「弁当とか作んの？」
「作ってないかな。それやる時間があるなら寝ていたい」
渡辺「ふはは(笑)でも飲み会のときは寝ないタイプだよな」
「それは愛を家に帰らせる義務があるからね」
渡辺「目黒に頼めばいいじゃん」
「でも絶対送った後色々するでしょ？」
渡辺「そりゃ彼氏なんだしいいだろ。付き合ってるんだからあんな事やそんな事は日常茶飯事だろうよ」
「あんな事やそんな事・・・」
お昼休憩にする会話じゃない。
渡辺「今変なこと想像しただろ(笑)」
「そっちが言ってきたんじゃん！」
渡辺「俺が想像してたのはもっと健全なことですー」
「絶対危ないほうでしょ」
話してみれば、今までみたいな同期の雰囲気になれた。
・
28「逸らす」→←26「ただの同期じゃいられない」（目黒side）
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かきピーのピーナッツ(プロフ) - 続きが気になりますっ、、、、 (8月17日 16時) (
レス) @page39 id: fe8bba5d02 (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - ななぽんさん» コメントありがとうございます。そしてお返しが遅くなってしまいすみません。ブラザービート、超好きです。滝沢歌舞伎、そういうシステムなんですね！？オタクはお金出すんで、演目が変わるなら毎年欲しいなって思っちゃいますね(笑) (2022年4月26日 1時) (レス) id: f3c1546d7f (このIDを非表示/違反報告)
ななぽん(プロフ) - 更新待ってました！いつも楽しませていただいてます！もうすぐシングル発売で楽しみですね〜！滝沢歌舞伎は2年ごとしかDVDださないみたいですが毎年ほしいですよね！ (2022年3月29日 3時) (レス) @page34 id: 9658e76aab (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - 優菜さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです！ (2022年3月5日 11時) (レス) id: f3c1546d7f (このIDを非表示/違反報告)
優菜 - 楽しみに呼んでおります。これからも頑張って更新していってください。 (2022年2月19日 6時) (レス) @page28 id: 2c966559c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みあ | 作成日時：2021年12月15日 2時
