大丈夫、俺らなら。2 (ページ19)

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宮舘side

"あの日"から、毎日のように見るようになった夢。

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？『お前のせいだ。』

？『目黒くんを返して！！』

？『アンタだけ犠牲になればよかったのに！』

？『お前のせいでどれだけの人間が悲しむと思う？』

？『アンタの顔なんてみたくない！！』

？『消えてよ！！』

誰だかわからないけど、声が聞こえる。

"目黒を返せ"

"お前が犠牲になればよかった。"

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うん、そうだよな。目黒は立派なアイドルで、今だってまたステージに立とうと必死に頑張っている。

そんな目黒に対して、体は平気なのに記憶がない俺。

俺1人が怪我も記憶も無ければ、彼は今も普通にほかのメンバーのように、笑顔でいられたかもしれないのに。

宮舘『っ...泣、ごめんなさいっ...泣』

でも、誰にもいえない。皆だってもしかしたら、本当は望んでいたかもしれない。

こんな記憶のないメンバーよりも、目黒が何事もなく生きていて笑顔でアイドルをしている事を。

でも、そんな事を皆に話しても悲しむだけだから。
これ以上、迷惑も心配もかけてはいけない。
ただでさえ毎日忙しい上に俺との時間もつくってくれているのだから。これくらいは1人で乗り越えなくてはいけない。

最初の2.3日は誰かしらが泊まっていたが、皆には皆の生活があるからと早々に1人で大丈夫と伝えた。

正直一人暮らしの記憶もあまり無かったけど、料理や家事は感覚が覚えていたらしく問題なかった。

でも、この悪夢の様な状態は正直しんどくて偶に挫けそうになる。

自分は本当にSnowManにいていいのか、SnowManの皆は俺が助かって目黒が怪我をした事で俺を恨んでいないのかって考えてしまう。目黒だって本当は俺を恨んでるかな。当たり前だよな、なんてまた思考はどんどん悪い方へ。

"ﾋﾟｺﾝｯ"

宮舘『誰？』

携帯の通知を見ると、それは目黒からだった。

目黒【舘さん、急にすみません。
皆から聞いてます、レッスン毎日お疲れ様です。
...よかったら俺も久しぶりに会いたいです。】

どうしたんだろう急に。こんな連絡は初めてだ。
もしかしたら、周りにはいえない何かがあったのか、はたまた俺に言いたいことでもあるのかもしれない。

明後日は事故についての会見だから会うなら明日だ。
そう思い返事を返し、そろそろ寝なくてはと思い嫌だけれど眠りにつく。またあの悪夢の始まりだと思うと憂鬱でしかなかった。