11.安心しきってるのもどうだろう ページ12
夢の中で本番ソロパートでスポットライトを浴びているのに振り付けを忘れて慌てる夢を見て汗をかいて飛び起きた。
何時だろう。
サイドテーブルにはめめと真都が準備してくれた水とか、メンバーが差し入れしてくれた栄養ドリンクが置いてあるから手を伸ばしたら
人の手のような何かに触れた。
「A、目が覚めた？熱は？」
「…なんで…めめ？」
「まだおでこ熱いじゃん。汗かいたなら着替えた方がいいから」
そう言ってタオルとホテル備え付けの寝巻きの替えを用意してくれる。
「真都と部屋戻ったんじゃなくて…？」
「…Aが心配で置いていけるわけないだろ？こういう時に甘えないから困ったやつだよなぁ」
眉を下げて優しく笑うめめが私の髪を撫でて
「早く着替えろよ」
って言うから
「きがえさせて〜！」
めめが甘えろと言うから
ばんざーい。と両腕を上げて見上げれば
「お前バカだろ」
と笑われた。
メンバーのいる部屋で着替える事もある。
だから色気のない脱いでも大丈夫な下着の上にスポーツタイプのTシャツを常に着ているけれど衣装によってはできない事もあるし、今はプライベートだから着ているわけがない。
だからめめは後ろを向いて腕を組んで待っていてくれている。
「もういいよー」
「A、ちゃんと汗拭いた？」
首の後ろとかちゃんと拭かないと。ってめめがベッドに座ってタオルを持って首の後ろを拭いて、そのまま顔までゴシゴシ拭いて髪も何故かぐちゃぐちゃにされた。
本当は痛いとか髪が絡まるとか言いたいけれど
めめが「ちゃんと自分で拭けよ…しょうがないなぁ」って私のためにやってくれているのが嬉しくてそのままじっとしている事にした。
どことなく、めめの口角が上がっていて
私の世話を楽しそうにしてくれているように見えて
それをじっと眺めていたら
私の目線に気がついて
「…あんま見んなって」
と恥ずかしそうに笑って
頭を大きな手で撫でてから
洗面台に行ってタオルを冷たくしてれた。
「朝までついていてやるから、水飲んだら寝るんだぞ？」
コップも渡してくれて水を飲んで横になる。
私がそっと手の平を出せば
またしょうがないなぁ、みたいなため息をついて
手を重ねてぎゅっと握ってくれて
「おやすみA」
手が温かくて安心できて
「おやすみめめ…だいすき…めめはやっぱりパパみたい…」
そう言って寝落ちした。
(安心しきってるのもどうだろう)
12やばい、うつったらバレる…→←10.無理するなって言ったのに
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chako(プロフ) - みかさん» みかさんこんにちは！嬉しすぎます！みかさんのお言葉が私の癒しになりました😭 (4月6日 17時) (
レス) id: 4bcc778cb3 (このIDを非表示/違反報告)
みか - こんな素敵な小説が私の癒し (3月30日 21時) (レス) id: 11e98131e9 (このIDを非表示/違反報告)
chako(プロフ) - 目黒みなみさん» みなみさんこんばんは！大好きとおっしゃってくださって嬉しいです〜！続きも更新したのでお付き合いくださいませ！ありがとうございました！ (3月12日 23時) (レス) id: 4bcc778cb3 (このIDを非表示/違反報告)
chako(プロフ) - みかさん» みかさんこんばんは！嬉しいお言葉ありがとうございます〜！書く励みになりました〜！ (3月12日 23時) (レス) id: 4bcc778cb3 (このIDを非表示/違反報告)
目黒みなみ - このお話とっても大好きです！続き待ってます！！ (3月5日 19時) (レス) @page5 id: f773091c04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chako
| 作成日時：2024年2月16日 22時
